このページの目次
● 広島県の入札参加資格申請の事前準備
広島県の入札参加は、広島県の調達情報ホームページから「電子入札システム」を利用した電子申請で行います。そのため入札参加資格申請の事前準備として「電子入札システム」を利用する手続きを済ませておく必要があります。
手続きにはICカードとICカードリーダーを所持している場合と所持していない場合の二通り用意されています。ICカードとICカードリーダーを所持していなくても入札参加資格自体の申請は可能のため、所持していない場合の説明をします。
所持していない場合は資格申請システムを使用して入札参加資格申請をします、資格申請システムを利用するには、IC(商号又は名称)と利用者登録番号(10桁のパスワード)が必要です。利用者登録番号は利用開始申請をすることで取得できます。
利用開始申請は広島県の調達情報ホームページから入手できる「利用開始申請書」に必要事項を記入し、確認書類(商業登記簿謄本 ※法人のみ)を添付してシステムを運営する広島県電子自治体推進協議会の代表運営団体である「広島県土木建築局建設産業課」に郵送により提出します。
電子入札運営部会代表運営団体がこの申請に基づいて利用者登録番号を決定し、申請者に郵送します。この登録番号は資格申請システムの利用だけでなく、ICカードを登録するときも使用しますので厳重な管理が必要です。
「利用開始申請書」はA4書類1枚に必要事項を記入します。申請者の基本情報を入力するだけで簡単に作成できます。記載例があるので記入の仕方に迷いません。
困った点としては申請書の送付先の住所が記載例の下部に書かれていてわかりにくかったことです。
● 広島県の入札参加資格申請をする
利用者登録番号とICが揃ったら資格申請システムを利用して入札参加資格申請を行ってください。システムを利用した電子申請では、一度の入力で広島県と県内市町(広島市を除く)への入札参加資格申請が同時に可能です。合併等による継承など、例外的に書面による申請が必要な場合もあります。
入札参加資格申請を済ませたら次はシステムから出力された申請書類や必要書類を、指定された提出先(広島県など)に送付または持参します。書類提出後に審査が行われ、申請内容に不備が無ければ認証されます。(審査期間は申請日・自治体によって異なり、概ね1か月~1.5か月以上の日数がかかります。)
電子申請の場合、認定通知書が登録したメールアドレス宛にオンラインで発行され、紛失の心配がなく、必要に応じて再ダウンロードができます。
申請期間外の申請データは受理されないため、申請期間内にすべての入力と書類提出を完了させる必要があります。
システムを利用することで複数の自治体に入札参加申請をすることができますが、提出する書類は各自治体に合わせて用意する必要があるので注意が必要です。システムを利用して複数の自治体の同時申請は便利ですが、勘違いをする原因にもなります。
● ICカードとICカードリーダーの準備、設定、動作確認を済ませる
入札参加資格申請の認証がおりる前にICカードとICカードリーダーを準備してください。電子入札システムを利用して入札参加をするには必須の機器になります。
電子入札システム以外のシステムを利用して既にICカードとICカードリーダーを所持している事業者様は、お持ちの機器が電子入札システムに対応しているか確認しておく必要があります。ICカードとICカードリーダーは、電子入札コアシステム対応民間認証局にて、所定の手続きを済ませることで購入できます。
ICカード発行申込みに必要な書類例
- 電子証明発行申込書(各認証局のWebサイトより入手)
- 印鑑証明書(ICカードの名義のもの)
- 住民票(ICカードの名義のもの)
- ICカードリーダー申込書 等
必要書類及び手続き、費用、サービス内容(発行必要日数、カード有効期限)は各認証局によって異なるので該当認証局に問い合わせが必要です。
ICカードとICカードリーダーの取得後、設定・動作確認を行います。詳細についてはICカードに添付された設定に関する手引き書及びご利用になる民間認証局のホームページを参照して行います。
民間認証局(NTTビジネスソリューションズ・三菱デジタルイノベーション等)が販売しているICカードとICカードリーダーのどれを選べばいいか迷われると思いますが、価格、機能に大きな違いはないと個人的には思っています。
それでも各認証局によって違いはありますので事前に調べて頂き納得できる認証局の機器を利用されることをお薦めします。
● ICカードの利用者登録を済ませる
最後にICカードの利用者登録を済ませます。利用者登録は広島県の電子入札システムを利用して行います。システムにログイン後、利用者登録を行いたい調達機関を選択して利用者登録画面を表示します。
利用者登録情報の入力項目にPIN番号の入力があります。PIN番号はICカードを購入した認証局から発行されます。ICカードを購入するとPIN番号が記載された書類が発行されます。
書類は再発行ができないので厳重に保管してください。利用者登録まで済ませれば電子入札参加システムを利用して広島県の入札に参加できるようになります。
以上が広島県の電子入札参加資格を取得するまでの流れになります。最初の利用者開始申請から、ICカードの利用者登録まで全ての手続きを済ませるまで2カ月近い日数がかかる場合もありますので入札参加を検討されている事業者様は早めに準備されることをお薦めします。
また入札参加資格申請は申請期間が自治体ごとに設定されており常時受け付けをおこなっていないことにも注意してください。当事務所は入札参加資格申請のサポートを行っていますので、お気軽にお問合せください。